Monologue〜フィジコISHIIの熱苦しい独り言〜

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。仕事のこと思ってること熱苦しく呟きます。

信じることと、期待すること。

 

まだまだ連日TVで大きく取り上げられるバスケ男子日本代表の48年振りに自力で掴んだ五輪出場。

 

いやー…めっちゃ感動した。

選手それぞれにドラマがあって、しかも毎試合ヒーローが違う。そして諦めずに向かっていく姿。素晴らしかった。

 

f:id:physical141yuko:20230905182852j:image

sanspo.comより(一応引用元掲載)

 

 

で、渡邊選手の言葉がすごく響いた。

『"信じる"っていう、"Trust"、"Believe"っていうのを、(HCが)ずっと僕たちに対して言ってくれていた』、的なコメント。

 

そして、それに対してトムさんが

『"信じている"という言葉は深い』と言った。

 

そう、"信じる"って、深い。

と同時にそうかTrustもBelieveもあるのか、と気付いた。何となく予想はついたけど、ググる

どちらも『信じる』という意味だけど、

"Trust"は、相手自身(人格自体)を信頼する、任せられるという意味で、

"Believe"は、人が言う言葉、内容、物事を信じるという意味。

 

そして、トムさんのいう"深い"の意味。

信じるって、一朝一夕で出来るもんじゃなくて、毎日の地道な積み重ねの上に溢(こぼ)れる言葉だと思うのです。短くてもいい、一目でもいい、一言でもいい。同じ空間、経験を共にすること。

HCであるトムさんは今回のチームで合宿1日目から、しつこく、しつこく、『自分たちを信じることが必要だ。それが君たちにはまだ、できていないことだ』と言っていたとか。

『自分を信じて』と言い続け"BELIEVE"という言葉を合言葉のように使い続けたHCの信念。

その言葉の深さは、考えられない程の努力と真摯に向き合い続けてきたからこその証だと思う。

 

 

言葉の力

情熱の力

諦めない力

信じる力

 

全て、一朝一夕では築き上げることのできないもの。

世界大会で勝った経験がないにもかかわらず、選手たちが自分たちの可能性を信じていた。信じさせてくれた。そういうチームを作り上げるって生半可な覚悟じゃない。改めてすごいなと。

 

 

でも、すごいなと思った裏でじゃあ"信じる"と"期待する"ってどう違うんだろう、って。

 

いやいやいやいや、全然違うっしょ!って思う人もいるかもしれない。けど、純粋に気になった。

 

信じる、とは。

本当だと思う、信用する、信仰する。

(日本語って…難しいね)

 

期待する、とは。

ある事柄が実現するだろうと望みをかけて待つ。

 

…。

 

今回で例えるならば、日本代表がアジア1位になってパリ五輪出場を自力で決めて欲しいと思っていて、今日の試合は勝ってくれるだろうと望みをかけて会場に足を運ぶ。TVの前で齧り付いて応援する。まさに『勝つことを期待する』←信じる、ではない。ここでもし『勝利を信じてる!!』と一ファンが言ったとして。それは『信じてる(=期待してる)』ってことよね…って。そんな違いなんて指摘する人もいなければ気にする人もいないだろうよ(^◇^;)

 

 

そういえば以前書いたような気もするけれど、芦田愛菜ちゃんも映画の完成披露イベントで信じると言うことについて話していたのを思い出す。

 

誰かのことを信じるって、

『自分が理想とする、その人の人物像みたいなものに期待してしまっていることなのかな』と。

 

だからこそ人は

『裏切られた』とか、『期待していたのに』とか言う。でもそれは別に『その人が裏切った』わけではなく、『その人の見えなかった部分が見えただけ』であって、その見えなかった部分が見えたときに『それもその人なんだ』と受け止められる、『揺るがない自分がいる』というのが『信じられることなのかな』って。

 

愛菜ちゃんすごいなー。

(↑論点がすり替わってるw)

 

今回で言うならもしも日本代表が負けてしまったとしても、選手やスタッフ陣は『負けに不思議の負けなし』という言葉があるように、相手の方が上だったのだと悔しさを滲ませながら、涙をこぼしながら、相手を称賛するに違いない。でもそこが"期待"していた人たちにとっては○○が悪かった、とか△△が良くなかった、⬜︎⬜︎だったらなー!!などと言い始め、何かと理由をつけたがるのではないだろうか。

 

揺るがない自分の軸を持つのは凄く難しい。

だからこそ、"信じる"ことも一朝一夕では築くことが出来ないんだと思う。

 

 

ワタシは、信じたい。

自分の関わる選手、スタッフ、チーム全て。

選手やスタッフから信じて欲しいとかではなく、自分が、信じたい。

自分の行動の原動力はそこだな、と今回思った。

だから相手の言動に一喜一憂してるようではダメなのだ(笑)

 

 

信じるって、深いなーーーぁっ!