Monologue〜フィジコISHIIの熱苦しい独り言〜

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。仕事のこと思ってること熱苦しく呟きます。

背中。

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14年もプロの世界から遠ざかっていたにも関わらず48歳と思えない見事に仕上がったユニフォーム姿は素敵だった。それだけに"もしかして"っていうワクワクを感じた人も多かったのでは。無論ワタシもその一人。

新庄剛志氏がプロ復帰断念の意向明かす「1%の可能性を信じてやって来たが…」

https://baseballking.jp/ns/258232

何とも潔く、6日間のタイムリミットを持って、どこからもオファーがなければそれで終わり!と。48歳と言う年齢での挑戦、仕上がり、センス、ポテンシャル…チームにいてくれたら(言葉は悪いけど)扱いにくいけど、きっと良い起爆剤的な存在で、代打で出てきてホームラン打っちゃったり…そんな姿、観たいよねなんて思わせてくれる選手だと思う(笑)でもやっぱり甘くないのね。。トライアウトで結果を出しても、14年のブランクのある選手と、毎年プロの世界の扉をノックする、彼の年齢の半分以下の若手選手を天秤にかけたら、、言うまでもない。彼がまだ戦力外通告を受けた現役選手だったら、また違ったんだろうけど。

自分を信じてやり抜くこと、挑戦することの格好良さ。それを彼の背中に見た人は多かったんじゃないかなー。

誰でも出来ることじゃない。環境云々、到底誰にでも出来ることではないけれど。じゃあ同じ環境にいたら挑戦する?と問われたら本気で挑戦出来る人、何人いると思う? 恐らくそんなにいないと思う。それくらい、すごいこと。

挑戦するからには年齢とかブランクとか言い訳にしたくない。社交辞令として?自虐として言うことはあっても心の中ではそんなこと思ってない。かく言うワタシだって、あの4年間は自虐的に年齢のことを話題に出したりもしていたけど、やるからには年齢がダブルスコアだろうがなんだろうが対等にやる!と足を引っ張らないようにほぼ毎朝走ったりもしていた。そもそも選手としては未経験というのもあり、うまくいかないことも多くその時ばかりはやっぱり年齢に勝てないのかと、弱気になることなんて…多々ありましたとも。もちろん😅

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新庄さんのように『いくつになっても挑戦した自分に悔いはなし!みんなも挑戦する楽しさをわかってほしいなぁ!』なんて口が裂けても言えないけれど、それでも31歳からの4年間、一ラグビー選手として必死になれたことは間違いなく人生の財産になりました。もっともっと頑張ってる人、挑戦してる人なんてごまんといるだろうけど…ワタシなりに今までスポーツやってきた中で一番しんどかったし一番のチャレンジだったんです。

選手が1%の可能性でも信じて戦うなら、それを何とか支えたいと思う。

勝った姿に泣けるのは、日々の努力や負けた姿を観てきてるから。負けた姿に泣ける時は叱咤を含む悔しさか、努力が報われなかった悔しさ。負けた姿なんて観たくはないけれど、負けたことがあるから強くなる。力になりたいから、泣いても笑ってもずっとここに居続ける。

話がとっちらかったけど、新庄剛志選手の挑戦を観て、そんなことを考えたのでした。

背中がカッコいい人間に、なりたい。