Monologue〜フィジコISHIIの熱苦しい独り言〜

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。仕事のこと思ってること熱苦しく呟きます。

クレイジーの境地。

 

十人十色というように、人の数だけ夢がある。

同じゴールを目指していてもどう達成するか

とかどのくらいで達成するかとか。大まかなイメージは同じでも、細かいところはそれぞれ同じではないはず。

 

だから、チームは生きものなんだと思う。

例えば県大会で優勝したい、ブロック大会に出場したい、はたまた夢は大きく日本一になりたい。どんな、どれくらいの夢でもいい。ただ同じチームにいても同じ目標を掲げていたとしても、全員がピッタリ同じ方向を向いているわけではない。同じ場所にいて何となく同じ方向を見ていると思えても、見え方はまちまちだと覚えておかなければいけない。めちゃくちゃ遠くに見えてる人もいれば、手を伸ばせば届くような射程圏内に捉えている人もいる。でもめちゃくちゃ遠くに見えていても段取りを踏んで確実に虎視眈々と狙う人もいれば、呑気にいつか辿り着けたらいいな、なんて思ってる人もいるかもしれない。

 

見え方の差は、温度差だと思う。

今にも届きそうなところに見えている人は燃え盛る炎のように熱い人。虎視眈々と段取りをくんで進む人は炭タイプの熱い人。温度も燃え方も違う。呑気な人や脇道に逸れがちな人なんかは人肌程度のぬるい温度。冷めることもないけど、熱くなるにも時間がかかる。意外と組織にはこういう人が大部分を占めるのかもしれない。そういった人には燃えるように熱い人は迷惑な時もあるだろう。逆の立場からすれば同じ方を確かに見ていたはず、見ているはずなのにもどかしくてイライラすることもあるかもしれない。

 

きっと、どちらの温度もあっていい。

どちらにも言い分があって、どちらの言い分もきっと間違いではない。ただ、目指すべきものか近かれ遠かれ同じならば、やはり温度は高めに保たれている方がいい状態だと思う。

それがチームが生き物たる所以であり、個性だ。人の数だけあるその夢は、必ずと言っていいほど自分一人では叶えることは不可能だ。

違う温度の人たちが手を取り合いスクラムを組めば、叶うかもしれない夢があるなら。

そこにいる全員で叶えたい。

そのメンバーで叶えたい。

 

気をつけるべきことは、全員が同じ方を見ていると錯覚しないこと。

あるかもしれない。ないとは言えないけれど、それはなかなか長く続かない。常に前向きな言い合いが飛び交うチームは全員が同じ方を見て爆進してめざましく成長を遂げている時。

全員が同じ方向を向いていると錯覚した状態では空中分解しかねない。そうなったときの喪失感は耐え難い。いちばん近くにいる家族という身近な存在でさえ、同じ方向を見ているようで見る角度や見方が違うことに気付いてしまうことがあるかもしれない。アタシは、そういうところに敏感な方だと思う。自分のチームなら、全員が同じ方向を見ていると信じたい。

 

だって、それは帰属意識というか愛でしょう?(笑)カンタンにいろんなものを諦めたくないのよ。だからオカシイと思われても常に熱い人間でいよう!と思うのだけど。

 

アタシも人間なのでなかなか、どうして。

そこまで突き抜けたcrazyの境地にはまだ辿り着けてません。