Monologue〜フィジコISHIIの熱苦しい独り言〜

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。仕事のこと思ってること熱苦しく呟きます。

努力は、。

3ヶ月に渡る、朝の情報番組内のドラマが本日最終回を迎えた。

"あの"お笑いコンビがM-1で優勝するまでの軌跡を描いたノンフィクションみたいなドラマ。

何ででしょ。結果がわかってるのに改めてそこに至るまでのアレやコレやを見てしまうと入れ込み方が変わる。途端にめちゃくちゃ応援した人多かったはず 笑(←何度も言うけど結果はもう誰もが知ってる)

 

アタシだって結果知ってたのに泣いた 笑

 

このドラマを見ずともこのコンビのお二人が遅咲きも遅咲き、40overと50overで下積みが長かった、みたいな浅〜い情報は多くの人が知っていたはず。でも改めてこういったドラマでここまでの軌跡を見ると(もちろんお二人の人柄がいちばんなのかなとも思うが)、あのM-1優勝という偉業がものすごく感慨深いものに思える。

 

恐らく家族側の視点も多かったからだとも思うけれど、多くの人がああ、努力って報われるんだな、良かったなぁって。いちばんの感動ポイントってそこだと思う。お笑いをやりたい!っていうブレない想いを持ち続けて、どんなに上手く行かなくても夢を捨てずに努力したからこその、結果。

 

 

アタシね、思ったんです。

このドラマ観て、今日の最終回観て。

確かにお二人のここまでの様々な苦労を見たりしてああ本当に良かったね、諦めなくて良かったね、と。でも、このコンビ以外のコンビにだって比べられない本人たちにしかわからない苦労があって、同じように泥水啜って這いつくばって、決勝の舞台に上がったコンビも居たはず。予選通過出来なかったコンビだって居たはず。みんなみんなきっと同じように努力してたはず。それでも優勝出来るのは一組だけ。その他の6,000ちょいのコンビもみんな参加したコンビはみんな、優勝して人生変えてやる、その一心で臨んだはず。それでも栄冠を掴むことが出来るのはたったの一組。その一組に輝いた人はその他の人たちの分も…なんてことは言わない。やりたいことを見つけるのも才能。やりたいことを続けることも才能。その結果、夢を掴めてもその先も続ける限り悩みは尽きない。でもそれは"贅沢な悩み"なんだ、ここでしか今だから味わえる悩みなんだと変換して頑張って欲しいなって思うのです。せっかく掴みとったチャンスなんだから。

 

 

とある、ラグビーチームにいる友人が、いつだったかこんなことを話してくれた。

『高校、大学の頃は口が裂けても日本一獲るなんて言えなかったけど、今やっとそのチャンスが巡ってきたと思ってます』

確かそんなニュアンスの話だった。

彼はそのチームにもう15年近く在籍していて、どん底も経験して、それでも純粋にラグビーに対する愛情と情熱を捨てずに続けてきた結果、様々な巡り合わせや運もあってそんなチャンスが巡ってきた。頂点を掴めるかもしれないチャンス。ずっとずっとブレずに努力し続けてきた彼だから、巡ってきたチャンスなんだと思う。ほんの一握りの人しか味わえない、極上の興奮とプレッシャーのシーズンが明日から始まる。しかも、その初戦に4年振りにサポートするチャンスがアタシにも巡ってきたっていう。何だか彼との縁を感じました。

 

 

努力は必ず報われる。それは、嘘だ。

頑張ってる人なんてたくさんいる。報われない人は頑張ってないわけじゃない。頑張っても結果が出ないことはある。だから諦めないで続けられる人が最後に残るんだろうな、って。

 

アタシも、やりたいことやり続けて来た今だから。今ちょっと燻ってるけど、それはアタシにしか味わえない今、ということで。もう少しこの状況を光栄に思えるだけのメンタルを持てるようにしよう、と思ったのです。ありがとう、『泳げ!ニシキゴイ』。