Monologue〜フィジコISHIIの熱苦しい独り言〜

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。仕事のこと思ってること熱苦しく呟きます。

夏の終わり。

今年も夜通し丸一日ぶっ続けの番組が終わった。
あれが終わると本格的に夏が終わろうとしてるんだなという気持ちになる。
大概、オープニングだけだったり最後のマラソンのゴールシーンだったりしか見ないのだけど(大体にして直後や翌日にハイライト的な特集や舞台裏の特集なんかがあるから気になったらそっちで見たりする)

こんなにもSNSが発達したのはいつからだろう。殆どつぶやくことはないが情報収集のためにアカウントが存在するTwitter。情報収集に関してはめちゃくちゃ便利だと思う。つぶやきたい人、教えたい人がいるお陰でワタシのような人が発信者の知らないところで恩恵に預かっているわけだ。

SNSのなかでもとりわけ素性が分かりにくい気がするTwitter
顔が見えないと人はこうも攻撃的に物事を発信出来るのか、と恐ろしくなる。
それと同時に関わることのない人たちの言葉のチョイスや見方の角度、自分にはない思考なんかに触れられるので目を通して苦しくなることもあるけれど、なるほどなぁ、と思うようにしている。

 

 

さてそのまるっとぶっ続けて放送する某番組について。
実をいうといつの頃からかあまり好きではなくなった。
どうも演出が熱過ぎる(笑)のだ。健常者であれ障害をもっている方であれ、誰かが何かを必死にやり遂げようとする姿はそれだけで十分ドラマがあり、十分胸が熱くなり、号泣するには十分すぎる。そんなの、まるっとぶっ続けて観ていたら泣き疲れて頭痛がしてくるのが関の山。それなのにそれに輪をかけて感動を誘うような演出になっている気がして…泣き疲れしたくないのよ。感動するのが分かってるから。そこまでやんなくても十分感動するのに…と。同じように思っている方々もごまんとおられるようで(笑)Twitterには現に障害のある方が『なぜ障がい者は挑戦することを強いられるのか』的な書き込みを発信していて。あぁ、そういう捉え方もあるのか、と。

TV番組とは言え、挑戦を強要されたわけではなく、きっとご自身が挑戦したかったことをテレビ局がバックアップしてあの番組が成り立つ。挑戦しない人がダメなわけではtyなく、挑戦したくても挑戦できない人を誰かがバックアップする、サポートすることで想いを叶えることが出来る(放映される、という最大のリスクはあるけど)。それって素晴らしいことだなと、なぜか今年のワタシは思えたのです(笑)しかもこんな境遇の人もいるんだ、こんな障害をもっている方もいるんだ、こんな障害があるんだ、と取り上げてもらわなければ知らなかったとだってたくさんある。そういったものに触れる機会が一年に一度ある、それはそれで素晴らしいじゃないか、とまるで今までとは真逆の見方が出来たのです(笑)障害をもっている方の本当のところはやっぱり同じ境遇の人にしか結局のところ伝わらないかもしれない。いや同じ境遇であったとしても個性や価値観が違えば分かり合えないかもしれない。…そう考えると所詮人間は誰とも100%わかりあうことなんて出来ないんだな、と切なくなるけど、そもそもが無理な話なんだろうな。わかんないんだよ。本当のところなんて結局。でも”わかりたい” ”わかろうとする”、同情ではない歩み寄りをお互いが持つことは出来ると思う。それは知ったかぶりとは違う。そこははき違えてはダメ。

 

ワタシは常に”わかりたい”と歩み寄ろうとする気持ちを忘れないようにしている。
自分と真逆の考えだったとしても(言葉のチョイスやシチュエーションによってはカッチーーーンって来てしまうことありますが)何故そう思うのか、なんでそんな言い方しか出来ないのかをまず考えよう、と。(その時点で9割ワタシが歩み寄って感じがするけど笑)それって…正直、心が折れそうになる時もあるし、歩み寄る以前にぽっきり折られることもある。それでもやめられないんだなぁ…きっと、この生き方。

 

 

とまぁ、そんなこんなを考えていたらあの番組も強ちお涙頂戴系の押し売りの番組でもなくて、挑戦することの大切さとか頑張ってる姿勢って何にも代え難い尊いもんだなぁって、今年のワタシは思えた。

直前にこの本を買ったからかも。

 

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ものすごく良かった。

何度も何度も読み返したい。

読み返すたびに違う読了感を味わえそうな気がする。きっとワタシはこの作品の著者の午後さんと内面は近いものがある。

 

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改めて人に優しくありたいなと感じた夏の終わりでした。

 

作品▷眠れぬ夜はケーキを焼いて1,2

著者▷午後

WEBでも読めるようです。良かったら。

https://ddnavi.com/serial/nemurenuyoruke-ki/