Monologue〜フィジコISHIIの熱苦しい独り言〜

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。仕事のこと思ってること熱苦しく呟きます。

どうにもならない。


世の中にはさ、自分でどうにか出来ることと出来ないことがあるなんて当然知ってる。

わかっていても、予告もなしにそんな"自分ではどうすることも出来ないこと"に直面すると、こんなにも無力で虚しくて歯痒くて涙が出るものなんだと改めて気付かされた。

きっとこのコロナ禍、そんな同じような想いをした人はごまんといるだろう。何だそのくらいで、なんてもしかしたら鼻で笑われてしまうかもしれないけれど、これはもう当該者(何ならワタシは擬似当該者)にしかわからないものだと思う。明らかに納得出来ない怒りを押し殺して通り越して、ただただ申し訳ないと言った泣きそうな声に心が押し潰されそうだった。

ジタバタしても仕方がない、と聞き分けの良いフリしながら擬似当該者のワタシでさえ腹の底ではもちろん納得してない。さらにはこの期に及んでかける言葉も寄り添い方すらわからない。

もしかして呆気なく脆くも崩れ落ちてしまうんじゃないかっていう縁起でもない恐怖心が拭えない。こんなことで失いたくないし終わってほしくない。けど…そう感じずにはいられないくらい、現状と当該者であるスタッフや選手たちには今回のことはあまりに残酷だと思えた。

全てワタシの杞憂で、むしろ雨降って地固まる的なサクセスストーリーの始まりだったらいいのに、と自分のことには決して顔を出さないポジティブマインドが顔を覗かせる。

どうあっても、見守ることしか出来ないのだ。

結局はどうすることも出来ない。

やるのは選手であって、選手がいなければワタシの役目はない。どう考え、どう向き合うか。サラリーマンアスリートの避けられないサガではあるが、やらされてやるものではなく、最終的には彼らに選ぶ権利がある。この一見自由そうで、不自由な中でどう戦っていくか。自由で楽しいだけのところは他にもある。ここでやる、と自身が腹を括らなければいる意味もないし楽しくもない。

だから見守ることしか出来ない。

今日はひとりで泣いた。ひとりの時にしか泣かないと(一応)決めている。当該者たちの方がもっともっと思うところがあるはずだから。

思い出すだけで、これを書いてるだけで泣けてくる。でも今日はすごく優しさにも触れる。それがまた涙を誘う。

どうか全てがワタシの杞憂に終わりますように。

さて、コーヒーを飲みほしたら向かおう。

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