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彼に初めて会ったのは、10年以上前。
それも、一緒に活動したのはほんの数ヶ月。
それでも私にとってここでの経験はものすごく濃くて、確実に私を強くした。
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その頃の選手で今も一線で身体を張り続けるトップFリーガー、玄太くん。
ほんの気持ちで、彼のクラウドファンディングを支援した。知らない仲じゃないんだし、アタシの分のリターンはいいからと言ったにも関わらず、律儀な彼はちゃんとリターンを送ってくれた。いらないよと言ったものの、やっぱり、嬉しかった。
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今、ワタシは高校生の部活動と社会人のアマチュアスポーツチームでS&C系のトレーナーとして活動している。この世界で約20年活動してきてもなお壁にぶつかる。
選手がいて、チームがあってこそ成り立つ、ワタシの仕事。
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Bリーグの強豪チームのS&Cトレーナーの方のコラムを読んで激しく共感。
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前編
“ケガをさせない身体”をつくることが僕の使命 https://bbspirits.com/bleague/b21100602/
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後編
数字はわかりやすい。だが、自分の目で見ることも大事
https://bbspirits.com/bleague/b21100702/
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日本において"トレーナー"という仕事に"これさえ取得すれば名乗れる"という明確な資格は存在しない。その中でも最も必要価値を認めてもらいにくいのがワタシのようなS&Cやフィジカル系トレーナーではないかと思う。
ワタシは鍼灸師、柔道整復師などの資格を持ちあわせていないから、テーピングや応急処置は出来るけど治療は出来ない。 歯痒い時はもちろんある。そんな時の方が断然多かった。
それでも治療が出来る資格を取得しようと考えたことはなかった。それを中途半端だと言われるなら仕方がない。でもワタシの中ではそこはもうそこは信頼出来る治療のプロに任せる、と割り切っている。
あくまでワタシの仕事は"怪我をさせない" こと。
"怪我をしない"ことが 選手にとって何よりシアワセなこと。 玄太くんも、鉄人と言われてるけどそこそこ大きい怪我も何度か乗り越えて400試合出場達成という偉業を成し遂げた。怪我をしないことがどれだけシアワセなことか、痛いほど感じてると思う。
だけど、なかなか全ての選手に必要性や重要性を感じてもらうことは難しいと思ってる。
玄太くんのように自分が怪我して、とか、もしくはチームメイトの怪我を目の当たりにして初めて、ああ怪我しないってシアワセなことなんだな、って気付くのかもしれない。
それはもう仕方ないことかもしれない。
起こらないことには誰も共感しにくい。
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ワタシは名選手でもなければ名医でも、ずば抜けた指導力があるわけでもないし…って、自分の努力がまだまだ足りないのを棚に上げてるだけなのかもしれないけれど。
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選手に、感じてもらえなくても気付いてもらえなくても。
"いつか、気付いてもらえたら"
それでいい。それで、いい。
この"仕事"が好きだから、 生き甲斐だから、天職だと思うから。 それに勝利や理解がついてきたら…泣くほど嬉しい。
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今までだってそうだった。
これからもそれでいい。
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たとえ熱烈なラブコールじゃなくても、居場所があるなら尽力する。
チームが一人も欠けることなくシーズンを戦い切る、そのために尽力する。
しんどい時もあるけど…結局辞められないのは好きだからなんだよね、結局。
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エスポラーダ北海道 #17 水上玄太選手
Fリーグ通算400試合出場達成(予定w)おめでとう🙌🏼