" 山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。"
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昨日の自分の書いたホワイト、オフホワイト…のくだりで自身を松平定信に置き換え…た、わけではないけれど。ちょっと冷静になったら、草枕の冒頭が出てきた。
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理知だけで割り切っていると他人と衝突するし、個人的な感情を優先させれば、足元をすくわれてしまう。意地を通そうとすれば雁字搦めになる。何にせよ世間は生きづらい。
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はて。
冒頭の一節は知ってるけれど読んだことのない草枕。どんな話なのかとググってみた。
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ごめんなさい、、、興味がわかなかった(笑)
冒頭の一節で "人の世って生きにくいよね"って多くの人の共感を得てるけど、何について書かれてるかっていうと、最終的には『人の心を豊かにする芸術は尊い』という結論に向かう話だそう。うーーー、、ん。そうか。人の心を、豊かにする。それは間違いない。小説も演劇も絵画も、、芸術と呼ばれるものは心に響くものがある。
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因みに、こう続く。
*()内はイシイの思ったこと付け足してます。
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住みにくさが高じると、安いところへ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟ったとき、詩が生れて、絵ができる。(いや…悟ることはあっても、芸術が生まれるのはごく一部の才能ある方たちに限られるかと💦)
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人の世を作ったのは神でもなければ鬼でもない。(確かに!人間を作ったのが神だとしても世の中をつくったのはその人間たちだもんね!)
やはり向う三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国に行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。(無人島とか?はじめは良くても絶対不満出てくるよね、大抵の人なら)
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越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくいところをどれほどか、寛容て(くつろげて)束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。(結局、どこにいても自分次第ってことよね)ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い。
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まぁまぁ、共感する。
でもやっぱり冒頭の一節には敵わない。
理知だけで(昨日の松平定信的に言うなら清廉潔白すぎても、というところ)割り切っていると他人と衝突する。個人的な感情を優先させれば、足元をすくわれてしまう。。所詮、常識も感情も"ある程度"というライトグレーな基準はあっても、個人差があり、どこまで許容出来るかで分かり合えるかどうかが決まる。そこで意地を通そうとしたり、多面的に考え過ぎると雁字搦めになる。鈍感な人が(鈍感を気取れる人が)羨ましい。出来ないから、生きづらさを感じるんだ(笑)
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達観の境地に至れるならば、周囲にも惑わされずに済む。でもドライに生きたいわけでもない。憧れるけど、、性に合わない気がする。
生きにくさを感じることで、多角的に多面的に物事を捉え、自分は苦しくても自分以外に優しくなれるなら…それも、悪くないだろう。
寛容て束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬのだから。
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生きにくさを感じて何かを悟るからこうしてアタシなんかでも、文字にして吐き出したくなるのかな。芸術とよぶには程遠いけれど(笑)