Monologue〜フィジコISHIIの熱苦しい独り言〜

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。仕事のこと思ってること熱苦しく呟きます。

無所属(現)。

自分の立ち位置は、言い換えたらこういうことなのかなとふと思った。

政治に関わる方々はどこにも属さずに選挙に立候補したり、議会に存在していると"無所属"という分け方をされる。

ワタシもかれこれ20年近くフリーランスとしていろんな仕事してるけど、まったくの無所属だった時期もあれば、いわゆる議席を多く持つような党(会社)に所属しながら活動していた時期もある。数年前からは完全に無所属(なんなら加えて無派閥)で現役(現職)のようなもんである。

無所属は面倒な柵もない代わりに、入ってくる情報も関わる人も自分から動かないとなかなか欲しいものは手に入らない。どこかに属していれば自分一人では到底出会わないような類の情報や研修、セミナーに出会えたりして、たとえ面倒だなぁなんて思ったとしても場合によっては受講料を負担してもらえたりしながら自分の武器が増えるわけで。その積み重ねの差はボディーブローのように後々効いて来るような気がする。

良くも悪くもそんな働き方を20年近く続けて来て数年前に完全に組織を抜けて完全無所属ともなると、誰かに叱られるようなことはだんだんなくなる。もちろん叱られたいわけではないけれど、諸々、不安になることもある。♪い〜いこ〜とばぁ〜かりぃじゃなぁいか〜らさぁ〜なんて、ホントそうなんだけど。いい時もあれば、何が原因かもわからないのにひたすら浮上出来ないこともある。占いに手を出してみたり、自己啓発本を読み漁ってみたり…そんなことも多々してきたけれど。

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『気持ちの根っこの周辺の表現の仕方は変わっていても、根っこは変えないのが大事だと思いますよ。今は平気で自分に利があるように、都合がいいように根っこを変える人が多いから』

『根っこがちゃんとしていればいいんですよね』

『そうです。そこさえチャンとしていれば、枯れることはないと思いますよ』

 

自分で決めた仕事の根本の部分は変えたくないし、変える気もないのだけれど、自信満々ではないから、つい不安になる。自分はそんなに能力がある人間なのだろうか。傲慢なのではないだろうか。勘違いをしているのではないだろうか。若い頃や会社に勤めていれば上司や同僚が注意してくれるけれど、ある年齢以上から上になってしまうと、誰かに注意されることがとても少なくなる。

 

群ようこ著『福も来た』よりー

 

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毎日、目の前の仕事を真面目にやっていればいいんだよね。主人公のアキコの気持ちが痛いほどわかる。そう、そうやって言い聞かせて地道にやるだけ。無所属 現職にはそれしかないのです。この作品は、まさに今のワタシにぴったり。神様の思し召しかしら。

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