Monologue〜フィジコISHIIの熱苦しい独り言〜

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。仕事のこと思ってること熱苦しく呟きます。

矛盾する話。

あくまで、自論です。

強要する気はないし、それは違うでしょ、と誹謗中傷も浴びたくない(笑)こればっかりは価値観だと思うので、ワタシが自ら"そうか"と思わない限りこの価値観は変わらないと思う。

したくないし、結局は矛盾しちゃう、 モヤモヤする話。

ズバリ、お金の話です。

f:id:physical141yuko:20210424124234j:image

SNSで同じようなことでモヤモヤしてらっしゃる演奏家の方々の記事を目にしたことがあります。どの世界でもあることなんだなぁ、と思いながらなかなかそれを公言するって勇気がいるもんです。そもそもお金は価値観だと思う。

え、これにこのくらい払うの?とか

え、こんなに安くていいの?みたいな。

カタチのない商品なんかは特に値段に対する感覚は価値観が反映されると思う。

だって、例えば食パン🍞。最近の流行りで言うなら生食パン。一斤¥1,000くらいするじゃないですか。出始めの頃は高いなーって思った人、多いと思うのよ!でも食べたい!と思えば多少高いと思っても買うてましょ?昨年のステイホームの時におうち贅沢!と称して生食パン🍞買ってた人、めっちゃ居たってTVで観たし(笑)

最初に出たのがそのくらいの値段だからみんな"そんなもんだ"と思ってプチ贅沢!みたいな感覚で買うのよ。でも食パンにそんなに出せるかい!と思う人は鼻も引っ掻かないでしょ?興味ないものに¥1,000は高い。

興味ない人は、放っておいていいんです。

問題は興味ある人の方。

そのSNSでの演奏家の方の投稿にもあったけど、『ねぇ、なんか吹いてくれる?』『簡単なのでいいから』『申し訳ないけど予算がないからお金は出せないけど、ちょっとでいいからダメかな?(知り合いだし)』
えーーー?? じゃ知り合いだからってパン屋さんで、ねーねー、タダでパンちょうだいよ。お金は無いんだよね〜。一個ならいいでしょって言うか??それと同じじゃない?って。

すごく、わかります😅

このだってただガメツイわけじゃない。

ノーギャラだからって、手を抜いた演奏はしたくない。 誰がどこで聴いているかわからないし、適当なことをしたら初見の人や周りの人に誤解されかねない。いつでもどこでも全て全身全霊で行きたい、と思うのがプロでは?とアタシも思う。
演奏家であれば1つの曲を準備するのにどれだけ必要か。譜面、リハーサル、、個人的に練習したりする時間…今日はノーギャラだからテキトーに吹いちゃえってそれはあり得ないし最低。本人のみならず商品(業界、他の同業者)の価値を下げかねない。

でも、意外と有名な方やすごい方でもノーギャラで(ノーギャラの時点で仕事じゃない、と言う方もいらっしゃいますが😅)仕事を引き受けることもあると思うし、今なんてYouTubeでどっさり無料で見れちゃうものがたくさんあるわけですよ!!!

もちろんボランティアを否定するつもりは全くありません。ボランティアは自分からプレゼントするもの。前回も書いたけど、ボランティアって…ただの安請け合いでも奉仕の心だけではないと思う。しっかり自分の信念があって、そのうえで先々を考えた結果のボランティア。

あなたに頼んだらお金が掛かるならいいよ、YouTubeで動画探すから、とかボランティアで教えてくれる人探すから、と思われるならそれまで。そこが価値観だと思うのです。

ノーギャラ、もしくは必要経費(交通費とお弁当)のみで、とお願いされることが多いワタシ…正直、対応に困る。相手にもよるけど、困る。断るか、交渉するか、、悩む。相手によるけど、悩む😂どういう思いで、それで依頼したのって。別にお高くとまってるわけではなく、、軽々しく、というかカンタンにみんながノーギャラで受ける文化をつくってしまうと"プロ"とは何か?という状況になる。国家資格もなければ自称に過ぎないけど、、それでもプロはプロ。じゃあプロって何よ?ってなると…その話はまた別の時に。(今回の本題ではない)

またノーギャラでまた頼まれちゃったなぁ…ってイラっとすることもではなく、そうさせるのも自分であるという事も、忘れちゃいけないんだよね。

駆け出しの頃はお金要りません!経験積ませてください!と頼みまくってバイトで稼いだお金も自転車操業のような日々で、それでもシアワセで。お金をいただけるように、と頑張ってスキルを磨いて知識と経験を増やして。そのゴールって、お金ではなく選手やチームの信頼が欲しい。それが=お金、と言う対価であって。そう思って頑張ってた。

お金の話は、出来ればしたくない。

感じ悪りぃな、とか生意気だなとか思われるだろうし、さらに言うなら、そんなん言わずとも誰からもちゃんとお金を戴けるトレーナーになれよ、というのがとどのつまりかと。要するにまだまだってことなんです。

本来ならば、あの人はタダでやってくれる人。と言う売込みを自らしてはイケナイし、そう思われたくない。でもそう言ってくださる方たちの中には純粋に有難い、と思ってくださる方もいるわけで…そこが非常にややこしい。
事実、アタシは超絶売れっ子トレーナーってわけじゃないし(笑)超実力があって勝手にどんどんお仕事が舞い込んでくるわけでもない。

だからノーギャラでは絶対にやりませんと頑なに言うつもりはない。(時には宣伝にもなるし、良かれとも思って…と声をかけて頂くこともある)けど、やっぱ、依頼の仕方ってあると思うんですよ…。額面とかそんなんよりも、ああ、この人にはそう思われてるんだって現実突きつけられるのがいちばんキツい。頼み方一つで、信頼関係って(お金が絡む時点で信用と信頼の話になるのかもだけど)呆気なく崩れてしまうと思うんだよね。

コスパいい方がいい。

そりゃごもっとも。

でも、値段には訳がある。

モノに拘って提供する、商売(仕事)ならトントンでは利益にならない。原価ギリギリのところでやるか、利益をどれくらいつけるかはその人次第だけど、、だから安売りすることは、自分の価値も下げることになるんだよね…。。わかっちゃいます。わかっちゃいるんです。

毎日閉店セールをしてるわけではないけれど、たまにモヤモヤするお金の話。そうさせてしまってる自分のことは棚に上げて(努力はし続けます!)思うことを吐き出してみました。

そしたらタイムリーに、今朝のみつろうさんのBlogでこんなことが書いてありました。

" あなたが100億円を手に入れたとしよう。
  その時に、まだ『やりたいこと』を、いまやればいい。

 100億円手に入れてもなお、続けたい事。
 それはきっと、100億円以上の価値を付ける。"

https://ameblo.jp/mitsulow/entry-12670520612.html

キレイゴトかもしれないし、矛盾してるかもしれないけど、お金じゃないんだよ(笑)

極端な話だけど、100億円もらったくらいで辞めたくなるような仕事(情熱)なら、はなっから成功しない。成功してるかどうかは別として、アタシは自信ありますよ、100億円あげるから辞めてくれ!って言われても、絶対にこの仕事は辞めたくない。それくらい情熱傾けてるの。だから、、安売りしたくないし、されたくない。ね、結局着地点が矛盾するから"したくない話"なんです(笑)