Monologue〜フィジコISHIIの熱苦しい独り言〜

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。仕事のこと思ってること熱苦しく呟きます。

軌跡。

昨日で、異様なシーズンが終わりました。

いろんなものに翻弄されながら戦ったシーズン。もちろんそれはどのチームも条件は同じだけど、選手の職業や家庭事情によっては制約もあったりでなかなか同じ条件、とは言い難かったように思える。それでも(多々物申したいことはあるが)大会を開催するために尽力してくださった方々、協力してくださった方々には本当に感謝しかありません。

先日、体操の内村航平選手の『開催出来ないかもしれない、ではなく "どうやったら開催出来るか" を考えましょう』的な発言を聞いた時も思ったけど、出来ない、やれない、は理由はいくらでもあるけど"どうやったら出来るか"にフォーカスして進めていかないと何も立ち行かなくなってしまう。何もせずに文句ばかり言う人間にはなりたくないなぁと思うのです。

崖っぷちで臨んだ最終節。残り2試合で2勝が全国への条件だったものの、土曜日の試合を落とし、あとは他力で僅かな可能性にかける、、、いや、終わりよければ全てよし。相手はリーグ開幕以来4戦4敗中と未だ勝ち星のないST。大金星をあげて締め括ろうと臨んだラストゲーム

序盤から珍しくリードを保ち、多少のT.Oはあったものの持ち前のDFもいい感じに機能し、いいところでシュートを重ね、前半を6点リードで折り返す。恐らく、こんな展開はリーグ初年度の初顔合わせ以来?いつもなら追いかける側だけに(まぁ6点なんてセーフティでもなんでもないけど)どんな気持ちでコートの5人は戦っていたんだろう。一進一退の攻防の中、3Q.終了間際に畳み掛け8点差をつける。いつもならなかなか見せないガッツポーズなんかも飛び出した。ファウルも嵩みなかなか苦しい展開だったけど全員が必死に食らい付いていた。4Q 残り4'27で相手チームのTO.その直後に初めての逆転を許し79-81。向こうも必死だった。言ってみれば、向こうはうちに負けたところで順位変動があるだけで全国への切符は手に入れているのにも、関わらず。それだけ相手を追い詰めることは出来たと言っていいと思う。

手痛いファウルでFTを献上し、94-95。

残り時間は1/4。勝利しか、想像してなかった。

腕を突き上げ、号泣する準備は出来てた。

ベンチの目の前、みんなが見守る中でエースが渾身の3Pショット。軌道はまっすぐで、完全にスウィッシュだと誰もが信じて疑わなかった。

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無常にも、リングに弾かれてゲームセット。

初勝利は目の前を掠めていった。

最後のOFは今年の最高傑作だった。

仕方ない。

だから必死に涙を堪えた。

負けた悔しさよりも、勝負の無常さ、ここまで戦えるチームになったという高揚感、いろんなものが混ざり合って泣きそうだったけど、ここで泣いたら最後にシュートを打った選手に申し訳ない。シュートを外した選手の責任じゃない。最高のOFだったんだもの。

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紆余曲折あって、それでもなおここまで戦えるチームになった。

掴めるところまで来たこの悔しさを忘れずにもう少し努力したら必ずランクアップするよ、というバスケの神様からの辛口なプレゼントだと思うより他ない。

悔しさは、心に刻んで努力しないとすぐに冷めて忘れてしまう。とてつもなく悔しい。アタシが悔しいんだから選手はもっと悔しかったはず。どれだけの選手がこの悔しさを糧に一皮も二皮も剥けるか、、少しのオフを挟んでまた選手たちの力になりたい。

勝ちきれなかった、ラストゲーム

それでもここまで戦えるチームになった今シーズンの軌跡を象徴したような最後だったのかな、、でも、さ。あそこまでいったら勝たせてくれても良かったよ🙄バスケの神様。

でも、ま。負けに不思議の負けなし。まだ早いってことなのかなーーー😂

いつまで待てばいけるんだ😂愛しの全国!!