フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。
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物議を醸したプリンセス駅伝。
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陳腐だけど、見た瞬間『すごい』と一言だけ、
もうその一言に全ての想いが凝縮されてます。
誰にでも出来ることじゃない。
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監督は、競技中断を申し入れていた。
大会役員に伝わらなかった。
自分で途絶えさせる訳には行かない、と襷を繋ぐことだけを考えて進む選手。
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競技中止の申し入れが審判員?選手の元に届いたのは中継地点20m手前だったとか。
数100メートルを四つ這いで進み、血だらけになった脚の痛みよりも、捻った足の痛みよりも彼女にとっては『襷を繋げない』ことのほうがきっと我慢ならなかったのだろう。
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メディア、世間は彼女のことをそっとしていてあげて欲しい。
止めるべきだ、いや、素晴らしい!
色んなこと言う人がいる。
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あの場面で進むことを決めたのは彼女自身。
それは他人が言う正解でも間違いでもない。
言う人が変われば正義も変わる。
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最後に決めるのは選手でいいと思う。
続けたことで選手生命が絶たれてしまうようなことがあっても、自分で決めたことなら納得が行くはず。。
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トレーナーなら、本来はそれを止めなければならない。それでもそれは時と場合に寄るけれども、選手の意志を尊重出来る信頼関係を構築しておきたい。
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選手が後悔しないように。
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『シアワセな時間』は長くはないから。
少しでも長く、その時間が続くようにサポートするのがワタシの役目。
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決断するのは選手の自由であり、権利である。
そしてその決断には責任と覚悟がいる。
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それを見守る側にも責任と覚悟がいる。
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自由も権利も、責任と覚悟は常に隣り合わせ。