Monologue〜フィジコISHIIの熱苦しい独り言〜

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。仕事のこと思ってること熱苦しく呟きます。

賞味期限。

フィジカルパフォーマンストレーナーのイシイです。

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人は、

どんな時に『限界』を感じるのでしょうか。

『限界』の種類も人それぞれ。

http://www.bbspirits.com/column/20160506watanabe/

2016年の記事です。

福島の誇るスーパースターの引退の記事です。

(もう2年前なのか…)

この記事の中に印象的な言葉がありました。

『それまでなら決めていたシュートが決められないとか楽にできていたことが難しくなったとか(年齢的な)衰えを感じたこともありますが、それよりもモチベーションというか、自分の中の情熱がなんとなく薄れてきたように感じたのが1番の理由です』

…どんなにいいパフォーマンスが出来たとしても、情熱が追いつかないのであればそれはもう引退の時なのだ、と。

出来ていたことが、出来ない。

カンタンに出来ていたことが、難しくなる。

それもそこそこ、第一線で活躍してきた人であればどんな気持ちなんだろう。

切り替えて、Enjoyすることにシフト出来る人もいるだろう。極めた人ほど、限界を感じたらスパッと辞めてしまう人が多いような気がします。

生憎、イシイはplayerとしては下の下なもので(笑)出来ていたことが出来なくなるとかいう以前に出来ることが限られているばかりか、成長も遅けりゃ伸び代も少ない(笑)

今まで、いろんな種目でたくさんの選手を見送ってきました。

社会人の引退は、何とも言えない想いがこみ上げてきます。

学生スポーツの引退とは全然違う、何とも言い難い感情…。

でも、みんないい顔してるんです。

やりきった、悔いのない晴れ晴れとした顔。

涙はあっても笑顔もあって。

あれほど好きだったものへの情熱が薄れてしまうって、ものすごく寂しい。

(本人がいちばん寂しさを感じると思うけど)

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奮い立たせるのって、大変なんだ。

『出来ていた自分』は

過去の栄光かもしれないけれど。

だから『出来なくなった今の自分』を認めるのって、勇気もいるし覚悟もいる。

 

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そんなの。

どうでもいいプライドだ。

なーんて言われるかもしれない。

それでも。

そんなどうでもいいプライドが

苦しい時ツラい時、己を奮い立たせてきたに違いない。

去り際、引き際。

選手の数だけ、それぞれの美学がある。

その選手の美学を最大限、尊重したい。

ただ残念なことに、情熱には賞味期限があるらしい。

もう少しだけ。

それは最大の賛辞でもあり、こちら側のエゴでもあり。

その日を笑顔で迎えられるように。

その日を自分の意志で選べるように。

涙なしには『ありがとう』も『お疲れさま』も言えないかもしれないけれど。

それだけ真剣に向き合ってきた証だから、笑って許して欲しい。

そのシアワセな時間は長く続かない。

いつまでも出来ることじゃない。

必ず終わりがくる。

だからこそ思う存分、『賞味期限』を味わって欲しいと願うのです。

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